ドリーム陶都施設長 小川 大輔
我々の目的は、「社会課題、社会的孤立の解消」です。支援の対象者は社会の中で、「孤立」を感じ、悩みを抱え、どうしていいのかわからない。そのような方々が大半です。ただそれは対象者の方々だけではなく、我々も皆一緒です。誰もがそれぞれ悩みを持ち、弱みがあり、強みがあり、誰かが誰かに支えられ、誰かが誰かを支えています。そうやって社会は成り立っていると信じています。「課題」や「孤立」というレッテルを張るのではなく、「必要のない人などいない」、「皆で社会を築いて行きたい」。そんな思いで申請に踏み切り、認定を受けました。社会課題、社会的孤立というワードをせめて土岐市からでも解消し、小さな幸せを一つずつ重ね、大きな幸せ、豊かさを実感できるよう事業を進め、日頃支えて頂いている土岐市の皆様のお力になり、土岐市の発展に尽力して参ります。
自立相談支援機関のあっせんに応じて、就労に困難を抱える生活困窮者に対し、その状況に応じた就労の機会を提供しながら、一般就労に向けた支援を行う事業です。利用者は、雇用契約を締結せず訓練として就労を体験する形態(非雇用型)、または、雇用契約を締結した上で支援付きの就労を行う形態(雇用型)のいずれかで就労を行います。どちらの場合も、本人の状況に合わせてステップアップしていき、最終的には一般就労につなげることを目標とします。
長期離職者、ニート・ひきこもり、心身に課題があったり、精神疾患を抱える方など、すぐには一般企業等で働くことが難しい方などが対象です。認定就労訓練事業の対象者に該当するかどうかや、雇用型・非雇用型のどちらで事業を利用するかについては、本人様の意向を踏まえた上で、自立相談支援機関のアセスメントに基づき判断致します。
ドリーム陶都では障がいのある方も社会の戦力として働いています。自信を持ち働くことができるよう、本人が目標を持ちその目標が達成できるように支援計画を作成し、実際に計画に沿って支援していくのが私の責務になります。また障がい者手帳を取得している方たちだけでなく、手帳を取得していない方や社会に馴染めない、働きづらさを感じている方たちにも、ドリーム陶都に来たら社会に出て行く自信がもてる。そんな支援ができるような環境にしていきたいと考えています。ドリーム陶都の施設テーマは『家』です。高齢者の方の衣・食・住を支えるために健常者、障がい者、そのような枠組みは外し、共に利用者様の為に働くことのできる、誰もが必要となり得る環境を作り上げていきますので、福祉に興味がある方は是非ご相談下さい。
健常者、障がいのある方、何らかの理由があり一般就労が困難である方関係なく、共に働くことができる職場づくりを目指しています。就労場所として「介護」と「農業」、2つの分野から対象者が選択できる点は、ドリーム陶都の強みであると考えます。私は農福連携事業での受け入れを担当し、対象者と共に野菜の栽培や養鶏を行っています。自然の中で体を動かすこと、土や動植物に触れることで得られるリラックス効果は絶大です。自分で世話をした野菜を収穫、販売すること。お客様に食していただくこと。その体験を通してやりがいを体感することができる「農業」という仕事の素晴らしさを一緒に共感していきたいと思います。もちろん、ジョブコーチとして支援する立場であり、対象者の支援計画の作成、助言をさせていただく立場ではありますが、公平な立場、自身が未熟であることを常に意識し、対象者と共に成長していきたいと考えています。
【交通案内】
JR多治見駅より東濃鉄道バス3番乗り場。
妻木線「神宮」または「上郷」行き(所要時間約17分)。「石拾」バス停下車徒歩約5分。