介護予防効果について

【事例1】
農園に出るとBPSDが改善され、通常の会話ができるようになる。その後、部屋に戻られてからも落ち着いて過ごされた。もし農園がなければ、翌日精神科へ受診になっていた。

【事例2】
パーキンソン病で、普段は目をつむっている事が多く、食事もほぼ全介助の方が、イチゴ苗を植え付ける時はしっかり目を開け、自ら手を伸ばし意欲的に作業された。農作業や、収穫物を通し社会と繋がる(役割を持つ)ことで、施設での生活に生きがいや明確な目的意識を生じさせることができ、その事が、身体機能の維持、或いは回復に繋がるのではないか。

ICF(国際生活機能分類)で示す、【参加】【活動】【環境因子】の充実を農福で

当初は、要介護認定を受けられた高齢者の機能回復訓練、生きがいづくりを目的として立ち上げた『高齢者が主役の農福連携』でしたが、取り組みを通し、他業種の方とも多くのご縁をいただくことで発想、活動の輪が広がり、『農』を起点とした、

・高齢者施設の多世代交流拠点化(隔離の解消)
・社福、企業連携
・障がい、引きこもり、生活困窮者の就労支援
・福祉的 小規模家族農業
・SDGsの達成
・職員教育(自然を通して学ぶ、気づく)

等への発展、そして、地域共生社会の実現に繋がるのでは。
そう考えるようになりました。

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