高齢者が主役の農福連携事業
介護施設での機能訓練は「座る」「立つ」「歩く」「食べる」などの身体機能のサポートが業務の中心ですが、本来は高齢者の生きがいや社会的役割の創出、地域との繋がりづくりといった部分にまで積極的に踏み込むことで、はじめて高齢者の人生を充実させる役割を果たせるのではないかと考えております。認知症になっても施設に入所しても、個々の能力・個性にあった役割を見出し、農作物の生産・加工・販売まで一貫して取り組むことで、セラピー効果のみならず、生きがいを感じられ、生涯現役でいられる農福連携を目指します。
SDGs(持続可能な開発目標)への取組み
社会福祉法人陶都会は『農福連携事業』の活動を通じてSDGs達成への貢献を目指しています。
SDGsとは(Sustainable Development Goals)
「誰一人取り残さない」持続可能でよりよい社会の実現を目指す世界共通の目標。
2015年サミットにおいてすべての加盟国が合意し、2030年を達成年限とした17のゴールと169のターゲットから構成されています。
「清流の国ぎふ」SDGs推進ネットワークに加入しています。
高齢者の生きがいや社会的役割の創出、地域との繋がりづくり
「農福連携で高齢者施設を多世代交流拠点に」
社会福祉法人の責務である「地域貢献」また、「地域包括ケアシステム」という名称に捉われず、多世代交流の拠点作りとして整備を進め、利用者様の機能維持・向上のみではなく農業を通し、土・自然と触れ、多世代と交流を図る事で、元来存在した「人」と「人」とが繋がり、ドリーム陶都が存在する下石町を一つの大きな家・家族としてお互いに支え合える関係を形成していきます。
「就労支援・引きこもり支援へ」
「澄んだ空気」「きれいな水」「美しい緑」「四季の変化」などが、安心を与え、心と体の安らぎの場になります。 また、「農」を通して、土や自然に触れ、作物を育てることで、心と身体の機能回復が期待されます。高齢者や障がい者にとって、やさしい福祉機能の場となり、また、引きこもりや情報過多の社会でストレスを抱え、生きづらさを感じている方にとって、人間性を回復する場となるように取り組んでまいります。
「職員教育の場として」
農園を利用する高齢者だけでなく、職員に対しても「農」を通して「生命」の本質、死生観を学ぶことができる環境。圃場での自然の循環、共生を体感することで、人間らしさ(知性・感情・意志力)を磨き、提供すべき医療・介護サービスはどういったものがより良いのか、どうあるべきかを再考し、より質の高い他施設にはないサービスが提供できるよう職員を育成してまいります。
施設に隣接した圃場
2018年度農山漁村振興交付金(福祉農園整備事業・支援事業)の採択を頂き、施設に隣接した当法人所有敷地(約2,000㎡)内に圃場・ビニールハウス・井戸を整備し、循環型農業が行える環境を整えて、「利用者が(高齢者)が主役の福祉農園」を創設。
また、職員手作りの堆肥小屋・鶏舎・池・花壇もあります。